2020年4月15日水曜日

弊社一部ロット・カスタムIEMのコーティング割れ修理についてのご案内と対策工法の発表


株式会社くみたて Lab(本社:千葉県市川市、代表取締役:伊藤良祐)は、 20175月から201812月納品の一部カスタム IEM について、本体表面に発生するクラックの修理を開始したことをご案内します。また、本件不具合に対して開発した対策工法についても同時に発表いたします。

カスタムIEM・コーティング割れの事例


IEM本体の稜線部分や、カナル部先端に発生することが多いです。





 修理につきまして

 

保証期間内(製品納品から1年以内)にIEM表面にクラックが発生したことを証明できるお客様につきましては、無償修理となります。弊社へお問い合わせいただいたメールの転送や、お写真などをご提出いただけますと幸いです。修理内容は、IEMシェルの再作製となり、修理完了まで1ヶ月程度お時間をいただきます。



保証期間外にクラックが発生したお客様につきましては、有償修理での対応となります。

シェルの再作製は¥27,500(税込)、IEM表面のコーティングし直しは¥16,500(税込)となります。なお、コーディングし直しにつきましては、再度本件不具合が起こる可能性があります。



シェルの再作製に際して、インプレッションの再採取は必要ありません。耳型の更新を希望される場合はご対応いたします。ただし、機種の変更や各種部品の交換、デザインの変更、コネクタ規格の変更など注文内容を変更するご相談に関しましてはお受けできません。予めご了承ください。



修理作業を行う期間として、20204月から20212月の10ヶ月間を確保しております。ご相談の件数によっては期間の延長も予定しております。ただ現在、くみたてLabではIEM製作担当が1名のため、修理作業のご案内から作業開始までお時間がかかる場合があります。修理受付の際、作業開始の予定日時をお伝えします。



本件に関するお問い合わせは、下記の弊社公式Webページのお問い合わせフォームもしくはサポートへのメールでお願いいたします。



(お問い合わせフォーム)

https://www.kumitatelab.com/site/contactform/

(サポート)



対策工法につきまして  

 
 

くみたてLabでは本件不具合を確認後、対策工法を開発してまいりました。IEM製造過程の見直し、工法の新規開発、機材の刷新、使用材料の改善、対策部品の投入などです。これら対策工法の一部は随時投入されており、20191月納品以降のIEMにつきまして、現在のところ本件不具合は報告されておりません。



対策工法の有効性を検証するため、外部委託によるヒートサイクル試験や、納品後12か月以上の期間をとって経過観察を行いました。ヒートサイクル試験の結果や、20191月納品以降、保証期間内に本件不具合が発生したという報告がありませんので、対策工法が有効であったと考えております。



本件現象の詳細と対策工法の内容については、4/17(金)に動画としてご紹介する予定です。なお、対策工法の有効性検証のために止めていた新規受注の受付ですが、再開は202057日以降を予定しております。こちらに関する発表は後日改めていたしますので、引き続きご注目いただけますと幸いです。

※4/18追記
本件問題について、ご説明の資料をスライドとして用意しました。下記からダウンロードいただけますので、ご確認ください。
『コーティング割れ問題』に関する資料はこちらです。

当初ご案内していた動画でのご説明ですが、上記ページからダウンロードいただける資料を基にご説明の予定です。こちらは現在準備中となっております。恐れ入りますが今しばらくお待ちください。