2016年11月25日金曜日

くみたてLab、6ドライバモデル『KL-Lakh』 を11/26より発売します!

KL-サンカMk-B Mk-Kの発売からは早半年、今や定番となったKL-REFの発売からは一年半。
持てる技術の粋を集めた新フラグシップ、KL-Lakh(ラーク)が完成しました。

KL-Lakh
3way6driver
¥185,000

設計のコンセプトは「没入感」。
一聴して分かりやすいドンシャリのようなサウンドとは異なり、聴いていくうちに見えてくる音の輪郭と音像の深度を追求しました。
聴いていくほどに馴染んでいくサウンドキャラクターに不可欠だったのが、歪率のコントロールと快適性の実現であり、私達はBAドライバへのチューンナップでそれを達成しました。

VESPER(VEnt Suits for Pressure Emission Restrictor)

低域用ドライバに多く見られるバックベントは振動板の動作規制を弱め高能率を達成する一方、大きな歪率がネックになっていました。
これに対し昨今のカスタムIEMでは低域用ドライバを複数搭載し歪率低下を実現していますが、価格の高騰や耳型によっては実装出来ない問題につながります。
そこで低域用ドライバのバックベントを適正化し、過振幅を防ぎ振幅の対称性を保つ技術「VESPER」を開発し搭載しました。
製造には3Dプリンターを用い、内部に適正なフィルターを用意することで低域用ドライバの持つ歪を大きく低減することに成功しました。

排圧機構モジュール

カスタムIEMの挿入時、鼓膜とドライバには外耳道が密閉されてから装着完了位置までの外耳道容積分の圧力が加わります。KL-REFではこの圧力によるダイナミックドライバへの影響を抑えるべく、排圧機構を搭載していました。
この排圧機構、KL-REFユーザーの皆様から通常使用時や外気圧が著しく変化する場合にも有効であるとのお声を多く頂き、本機にも搭載しました。
これにより、カナル型の装着時に感じる耳詰まり感や圧迫感を大きく低減することが出来ました。

Knowles製 SWFK

高域用ドライバはKL-REFと同型を採用しました。
能率を落とした中低域用ドライバに合わせるため、KL-REFよりも更に複雑なネットワーク構成によって滑らかな音の繋がりを実現しています。


安易な多ドライバではなく、多くの技術を投入した6ドライバ。
あなたのポータブルリスニングのパートナーになれれば幸いです。

くみたてLab、価格•ラインナップ改定のお知らせ

平素より弊社製品をご愛顧いただきありがとうございます。
皆様からのご支援のおかげで、くみたてLabは4期目を迎えついに5期目が見えて来ました。
入ったときとは状況もレベルも変わっていて感慨深いものがあります。

今年4月より課税事業者となった弊社ですが、その際に一度価格改定をさせていただきました。
くみたてLab、2016年4月からの価格改定につきまして。
この時からわずか半年余りという短い期間ではありますが、どうにもコスト計算が合わない状況になってきました。
つきましては大変恐縮ではありますが、11月26日より弊社製品の価格改定とラインナップの改定を実施いたします。

原材料高騰と為替の円安傾向が製品にも大きな影響を及ぼしております。
経営の安定化を図り、より一層お客様へのサポートを厚くしていくため苦渋の決断として、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

また、チューニングモデルにつきましては、主に持ち込まれる中古IEMのドライバの状態が著しく悪くなってきており、今後安定的に製作出来ないとの判断から終売とさせていただきました。
ご興味・ご関心お寄せいただいておりました皆様には大変ご迷惑おかけいたします。

今後はより一層高品質な製品を皆様にお届けすべく努めてまいります。
3月の記事でも触れた試聴機会をより増やしていけるよう企画中ですので、こちらもあわせてご期待いただければと思います。
くみたてLabをよろしくお願いいたします。

終売となる機種
SE535-KAI
TF10-KAI
KL-アカラ Listening
KL-アカラ Stage
KL-アカラ 2014

新価格
KL-サンカ:¥130,000
KL-カノン:¥135,000
KL-カノン SW:¥150,000
KL-REF:¥150,000
KL-REF VolumeOpt.:¥170,000
KL-サンカ Mk-B:¥135,000
KL-サンカ Mk-K:¥135,000