2016年8月31日水曜日

イヤモニのお手入れ -MMCX編-

お久しぶりです。北杜うましこと山崎です。
ずいぶん前から「これ記事にしよう!」って思いながら(公言もしながら)全く書けていなかったテーマ、メンテナンス。
初めに書いておきますが「優しく丁寧に」が大前提です。
無理に力をかけたら・・・破損しても知りませんよっ!

初回は一番よく聞かれるMMCXコネクターのメンテナンスについてです。
まずはこちらをご覧ください。
MMCX内に黒い汚れが見えます
汚いですね。
僕のKL-REF Type-Sです。うーん、きちゃない。
今回はこの子を綺麗にしていきます。

まず必要な道具ですが、身近にあるものを使います。
どこのご家庭にもあるであろう綿棒、つまようじ
更に写真を撮り忘れた除光液(アセトン含有タイプ、エタノールでも)を加え、これらを三種の神器と呼んでいます。嘘です。
でもこれさえあれば最強です。

まずMMCXの構造ですが、ご覧の通り3つのパーツから成ります。
左上:センターピン、右上:絶縁体、下:外装
このセンターピンと外装が汚れると接触不良を起こすようになります。
ただ、センターピンが汚れることは稀で、殆どのケースは外装の内側にある溝に汚れが溜まっています。
また、センターピンは非常に壊れやすいので無理に力をかけたりしないように注意が必要です!
(MMCXを斜めに挿抜すると真っ先に壊れるのがこのセンターピンです)

では綿棒に除光液を少しつけて、MMCXに対して垂直に当ててクルクル回していきます。
こうすると、センターピンには触れずにMMCXの溝周りの汚れを取ることができます。
数回クルクルと回せば十分です。ちょっと見てみましょう。
うわぁ・・・
ハイ、綺麗になりました。

今回は軽い汚れだったので綿棒で十分でしたが、長く放置していたりすると汚れが固まってしまう場合があります。
そういう時には、つまようじを使用します。
除光液はつけずにMMCXの溝に沿わせるように、ゆっくり動かしていきます。
この時、力をかけすぎてセンターピンを押してしまわないように気をつけてください。
何度か動かしているうちに汚れが外れてきたら、綿棒+除光液の手順で綺麗にしてあげて下さいね。

さて、これでカスタムIEMのMMCXは綺麗になりました。
ケーブル側のMMCXはウェットティッシュでクルクルと回すように拭くだけで大抵は綺麗になります。
月に一度、コネクタを綺麗にするだけで接触不良が減るので、出先でブツブツ途切れたりするトラブルに遭遇しにくくなりますね。

あまりに酷い汚れや掃除しても音が途切れるようでしたら、お預かりしてメンテナンス・修理しますので、お気軽にご連絡下さいませ。
無理に掃除しようとして壊れても、僕は知りません!
では次回をお楽しみに(?)