2013年4月30日火曜日

株式会社くみたてLab 設立完了。

4/1に振ったこのネタ、実は本当に設立してました。


本日、法務局や税務署や市役所に行って、あとは都税事務所に行くだけです。
いやぁ、手続きがひと段落してほっとしてます。
少しでもお金を節約しようと殆どの手続きを自分でやりましたがw、
結果的によい勉強になりました。資本金3万円からのスタートです。

昔から何かを作るのが好きだったのですが、
人のためになる物を作れる事はありませんでした。
人のためになるものを作る、という事がカスタムIEM製作で初めて出来た気がします。
これは嬉しいことで、これからも続けて行きたいと本当に思いました。

なぜ会社にしたのか?これはけじめでもあります。
素材を探している時に感じたのですが、「個人でイヤホンを製作している」
と説明しても、大体の人(主に会社)は相手をしてくれません。
これは当たり前のことで、あちら方は日々の糧を得るために必死に商売をしているわけで、
そこに何処の馬の骨とも分からない若造がふらふらと近づいていっても
「あんた本気でやってるの?」とはじかれてしまいます。
だから、「本気でやってますよ」という宣言として、
責任と税金がかかる株式会社、という形にしました。
僕も必死に商売をしていきます。


少しかっこつけすぎたかもしれませんがw、製作と販売開始はもうしばらく
お待ちください。まだまだ製品としては不十分なところも多く、
改良が必要です。一個一個、それらを潰していかなくてはいけません。
何とか8月くらいには開始したいですねぇ・・・

あ、法人化しても、今までと同じように情報共有はしていくつもりなので、
この雑記帳は相変わらずでやって行こうと思っています。
情報はオープンにしたほうが、結果的に人も情報も集まる、というのを
本当に実感しました。引き続き、何か分からないところがあったら
メールやDMをください。


最後に、ブログの読者の皆様や、ツイッターで知り合った方々には
本当に助けていただきました。「ブログを読んでます」
「IEMを貸します」というお言葉とご協力は本当にありがたかったですし、
何よりの製作の原動力になりました。
先日のオフ会で、まさに自作勢、という不思議なw仲間が集まったのは
嬉しかったです。励まされました。

これが僕の勝負手ですw

頑張りますので、これからもよろしくお願いします。

2013年4月29日月曜日

UE3兄弟レビュー。

気付いたらUltimate EarsのIEMが3つ揃ってたので、レビューします。



といっても、正規品はUE18proだけですがw

①UE7pro-プロト


詳しい製作記は以下をご覧ください。


音の傾向:低域~中域厚め。ただ、高域のキラキラ感はそれなりにある。

音場:UEのIEMでは珍しく?音場はせまめ。nTaQさん曰く、こういうCIEMは珍しい、との事。

ドラムやベースはもちろん、ボーカルも非常に近く聞こえるので、
ステージモニターとしては使いやすいのかもしれない。
反面、リスニング用途として使う場合、よほど低域が強いIEMが
好きな人以外は満足しないと思います。ウォーム系が好きで
ボーカルとの距離は近めが好き、という方には許容範囲か?
2015をCIに変えるとまた別の印象になりそう。
まぁ、これが正規品と同等かどうかは分かりませんので、参考程度にw


10k付近の盛り上がりは中々。2k付近の盛り上がりがウォーム系の傾向に?

②UE10pro


今年一発目のネタとして作った、UE10proのリバイバル。


色んなケーブルを抜き差ししたり、ハードに使いまわしていたら
コネクタが少し内部に落ち込んでしまいました。
そこで、分解してリシェルをすることに。


在りし日のUE10pro. 粉々になってしまいましたw
慢性的なCI不足と2389不足なので、新しく作り直すよりもドライバ再利用しました。


MMCXはaitendoメスではなく、オヤイデ・メスを使いました。
耐久度は上がったかな?
また、今回はUEやJH、UMなどを真似て、高域側の音導出口を広げてます。


コーティングサイドに堕ちたので、ツルッツル。
CIの型番もバッチリ確認できます。また、エアブラシを使ったので
フェイスプレートのグラデーションも綺麗に出来ました。

音の傾向:バランスの取れた、フラット~やや低域寄りなIEM。ただ、高域のキラキラ感は
随一で、低域の量感を感じさせないほど。自分のリファレンス機になってます。
オフ会でオリジナルをお貸しいただいたみっきーさんに音をチェックしてもらいましたが、
OKをいただきましたw

音場:広め。TF10proよりやや狭いか。ただ、高域の煌びやかさが
解像度高めの印象を与えるのか、非常にすっきりとした音を鳴らします。

うーん、ディスコンなのが惜しい。
ただ、コイツは夏コミ本の中心的話題になりますので、お楽しみに。


びっくりするほどのマッチングの良さw 10k付近は
カプラによって変わるんでなんとも。

③UE18pro


はじめてのメーカー製IEM. これまではUMのリシェル物しか持ってませんでした。


在りし日の、というか他人の耳型のUE18pro. 中古とはいえ60k近くした物を
バリバリ行くのは勇気がいりますが、早く音を聴いてみたいので、えいやっ。
UE18proを分解するブログはあんまないでしょうね。


しかし、シェルが硬い硬い。耐久性はありそう。
しかも、基盤に樹脂がべったりです。これでは回路の解析ができない。。。


なんと、チップインダクタ(コイル)らしきものが使われてます。他に採用しているIEMって
あるのかな?Westone3にも計測できない素子があったんですが、あれもコイルかなぁ。
ノイズの面で不利、といわれてたチップコイルが採用されてたのは少々驚きです。
あとチップ抵抗がありましたが、こちらのブログから伺える抵抗値とは
違うものでした。やはりUEはロットによってちょこちょこ手直しをしているようです。


ウーファーと思われるベント付き3300とTWFKは同じシリコンカバーに
収められてます。ベントつき3300にはUE11proと銘打たれており、
おそらくUE11proと同一の物なのでしょう。
2389ことUE-highは直列で使われてます。歪み改善を狙ってるんでしょうか。


ところで、UE18proのTWFKは60232となっていて特注ナンバーですが、
これはUE700rと同じです。つまり、回路の解析さえできればジャンクから作れる?


3300のスパウトには、もの凄く内径がちいさいチューブが挟まってます。
これは物理的にハイカットしようという試みでしょうね。
コイルを使ったネットワークといい、あの手この手でハイカット(ローパス)を
しようと言う事でしょう。使われてるフィルタはグレーの330Ωで、
ホワイトの680Ωの約半分。ぱっと見、色の区別がつきませんがw


せっかくなので、コイツを再利用します。こういうメタルパーツがあると
手作り感が一気になくなりますね。製品としての完成度を上げてくれます。
ちなみに、これの片いっぽをどっかに落としてしまい、部屋中を
捜索するという事案が発生。結局椅子の肘掛のあたりに挟まってましたが、
ゴミ箱のなかのごみをひとつひとつ精査するなど大騒ぎでした。

音の傾向:中~低域寄りのすっきりとした音。高域のキラキラ感はほどほど。
聞き疲れはしないだろうなぁという音。低域はベント付き3300が一身で担当しているが
かなりの量。しかし、ファットというよりは引き締まった低域です。結構好み。

音場:UE18proで素晴らしいと思ったのがこの音場表現。とにかく広く、
これが解像度が高いという印象に繋がっている。低域の扱いが、音場に
関係するんじゃないか、と思います。


リシェルした後で、高域のマッチングは改善しました。
チューブの長さや拡張ポートも厳密に長さをあわせた効果でしょうか。



UE3兄弟は、これからも仲良し。

2013年4月25日木曜日

Knowles BA グループ・バイ 企画中

Soinonドライバに引き続き、KnowlesのBAのグループバイを企画します!
昨今の円安でCIやEDが値上がりしてしまったため、
グループバイで大量購入し、単価を下げるのが目的です。
予定しているラインナップですが、

・CI22955 : いわずと知れた定番ウーファー。採用しているCIEMは数知れず。
・ED29689 : こちらも説明不要。ER-4シリーズが採用してる事でも有名。フルレンジorツイーター用
・TWFK30017 : 多ドライバIEM御用達の小型デュアルBA.ツイーター用。
・WBFK30095 : TWFKの高域担当。最近単価が下がった。ツイーター用。

そのほかにも、音響抵抗やチップ抵抗、タンタルコンなども購入予定。
価格表はこんな感じ。

Digi-keyとMouserで価格の高い・安いが混在してますね。安いほうで発注します。




Digi-key Mouser

25個 50個 25個・50個 100個
CI22955 ¥2,338 ¥1,961 ¥2,414 ¥2,287
ED29689 ¥2,188 ¥1,836 ¥1,886 ¥1,850
TWFK30017 ¥4,446 ¥3,705 ¥3,807 ¥3,731
WBFK30095 ¥2,068 ¥1,735 ¥1,782 ¥1,742


グループバイのあらましですが、

5/11(土)23:59までに私宛に各人の希望個数をメール。

メアドは diy.ciemあっとまーくgmail.com 

Digi-keyやMouserに発注。物品は私宛に発送。

物品が私に届き次第、参加者にメールにて連絡。

各人、私の口座に購入金額を振り込み。

振込みがあった人から発送。


という感じです。物が私の元に届いてから1週間くらいで皆さんの元に届くと思います。
ただ、発注数が在庫量を超えると、先方が在庫を補充してからの発送になるので、プラス1ヶ月くらいはかかるかもしれません。
何かご質問がある方は、当記事のコメントか上記のメアドにメールをください。
参加表明は、メールにてお願いします。

それではよろしくお願いします。

2013年4月19日金曜日

UE18pro 外観

初めてのメーカー製カスタムIEM。それもUEのフラッグシップ機、UE18proです。


ただし、他人の耳型に合った物ですw ヤフオクにて入手したものでした。


最近、青色シェルばっかりだったので、いろんな色でつくってみました。
染色法ではなく、369樹脂に染料をまぜました。
微妙な緑色のシェルに後日リシェルしたいと思います。

さて、殻割りする前に色々見てみましょう。


ヘアラインのフェイスプレートの上に、鏡面のUEロゴ。この組み合わせで
作る人は多いのでは?カッコいいですもんね。
ただ、フェイスプレート上の樹脂コーティングが不十分だったのか、境目から
剥がれてきてます。やはり、異素材間というのはきちんと処理しないと、
こういう結果になってしまいます。難しい。


これも殻割りしてドライバを取り出したときにまた確認しますが、
ドライバの構成は2389*2、3300、TWFK と思われます。
3300にはベントがついていて、これはTF10proと同じです。
この3300は33A007i/9ではないか?特注というより3300ラインナップにある
BA機のようです。ラベルを変えただけなのかな?
ちなみに、UE900のウーファーも3300系なのですが、こちらは33A007i/8っぽいです。
筐体側面に大き目の穴が開いているので、皆さんも実機を確認してみてください。


TWFKにはコンデンサ直付け。この実装はUE700と同じなので、
ドライバは共通っぽいですね。ということは、TF10proを2つ、UE700を一つ用意すれば
UE18proが再現可能?
TWFKの音導は、ウーファーを担当していると思われる3300と
一緒にされて、しかもシェル後方に配置されてます。
これがどんな意味があるのか・・・ばらして色々実験してみる必要があるでしょう。


ネットワークは割りと複雑め?コネクタ部は飛び出すタイプ。
UEならではの造型。

さて、詳しい音のレビューはリシェルしてからにします。周波数特性は以下のとおり。


6k付近の落ち込みが気になりますが、10k以降はいい感じに盛られてます。
特に10kの山をどのように作るか、という事のヒントを探りたいですね。

分解編も乞うご期待w

リンクサイト様紹介その2

すっごいリンクするよ!
ということでオフ会以降でリンクの許可を頂いたサイト様を
ひきつづき紹介します。


①682LAB

Sonionグループバイでおなじみの、初代スレ682氏のブログ。
本当にいつもお世話になっておりますw 
スピーカーネットワークに関する造詣が深く、IEMのネットワークに
関する考察は非常に参考になります。UE7proで起きた
位相ズレの解説はとても分かりやすいので、ぜひご一読を。
また、シェル造型も独特の感性が光ります。パールシェル
オフ会で見せてもらったのですが、その発想はありませんでしたw
これは流行る予感。珍しいBAドライバも探求するパイオニアでも
あられるので、今後のBA発掘に注目ですw


②鳴かぬなら!僕が鳴きます!ホトトギス

こちらも初代スレではおなじみ、地デジ未対応氏のブログ。
この方が369樹脂をスレにて紹介されなければ、今日の
自作IEMブーム(局所的)は無かったことでしょう。まさに自作IEM界の父。
殺菌灯を用いたUV照射機を自作されるほど工作技術に長けた方で、
これを使うとUVレジンがべた付き無く硬化するみたいです。
オフ会で見せてもらったシェルは完全無色透明の素晴らしいものでした。
「振動するIEM」という新たな境地を拓かれたようなのでw、
ログのみならず今後も注目です。


③文のようで文になっていない雑記

TWFK大臣ことvorbiserさんのブログ。
Knowles愛に溢れる方で、ついにアートワークにまでされたようですw
また素子の実装技術やシェル造型技術にも長けた方で、
UVレジンコーティングのシェルはメーカー製IEMと
遜色の無いとても美しいものでした。
IEMの構成も、ダイナミックドライバを使ったハイブリッドIEMだったり、
同一BAをデュアルどころかクアッド構成にしてみたりと
攻めた構成でIEMを設計されています。
「多ドライバIEMは効果があるのか?」という命題を解くカギを
握っておられるのかもしれません。自作勢のみならず注目。



まだまだリンク漏れがありそうですw 
当ブログは基本的にリンクフリーなので、よろしくお願いします。

2013年4月18日木曜日

リンクサイト様紹介。

カスタムIEMオフも終わり、Blogをやってらっしゃる方とも
お会いできました。リンクの許可を頂きましたので、ご紹介します。


「言うだけならタダだろう」

ご存知、関西のIEMマスター、nTaQさんのブログです。
すみません、僕の検索の手間を省きたかったので・・・w
nTaQさんにはIEMをたくさんお貸しいただいて、大変お世話になってます。
ブログでは皆大好きUnique Melodyから新興・マイナーメーカーまで
幅広いラインナップを紹介されています。
新製品の情報はもちろん、IEMの音作りに関するトピックスも
紹介されているので、自作派の人たちにも重要な情報がたくさんあります。
ぜひご一読を・・・ってもう皆さんご存知かと思いますw


②「PCオーディオとイヤホンのBlog」

こちらもお世話になっております、sysiphusさんのブログ。
1964-V3のレビューは国内初?だったのかな?
とにかく綺麗な写真が多いので、写真を見るだけでもワクワクするんじゃないでしょうか。
MinervaのシリコンIEMなど、やはり珍しいIEMラインナップですので、
カスタムIEMファンの方にとっても貴重な情報でしょう。
最近自作を開始されたみたいですが、素晴らしいクオリティ!
ヘッドホン祭り過ぎたあたりで並みのCIEMメーカーに肩を並べられるのでは?
ラムネ色ハイブリットIEMの完成が楽しみです。


③「EarphoneSpiral」

m34さんのブログ。すいません、当ブログによくコメントを頂いていたのですが、
今まで気付きませんでしたw あのブログの方でしたか!
初代自作スレでも紹介されていましたが、フェイスプレートの造作など
独特の感性を発揮されてます。僕のお気に入りは赤いフェイスプレートでしょうかw
また、ダイナミックドライバのIEMにこだわりがあるようで、自作IEMは
全て?ダイナミックドライバの構成です。
ダイナミックドライバIEMの情報は当ブログではフォローし切れていないところなので、
ダイナミック派の人たちにはとても貴重な情報だと思います。
またメーカー製のIEMもダイナミックIEMが多いみたいなので、こちらも注目!


④「四畳半から」

自作IEM界隈ではおなじみ、北杜うましさんのブログ。
もうおゆまるは卒業されたようですがw、精力的にIEMを作ってらっしゃいます。
作業工程の写真も多いので、これからIEMを作ろうと考えている方は
当ブログとあわせて読むと、作業のイメージが膨らむのではないでしょうか。
最近はウッドプレートに凝っている様で、きちんと流行に乗ってます(謎
シェルの造型も綺麗ですが、ドライバのみならず、音作りの
造詣も深い方なので、自作派の方はこちらのブログも必見です。


皆さん今後ともよろしくお願いします!

2013年4月12日金曜日

マイクアンプ『鬱々くん』作成

はじめてのマイクアンプ作成!
といってもこのキットを利用しただけなんですが↓


なかなかの小ささ。これなら単三*4の電池ボックスに入りそうです。


千石で¥90。スイッチもついてるニクい奴で、アンプ自作派の人にはお馴染み。


ニッパーでバリバリ壁を取っていきますが、スイッチに直付けされてる金具は
ここに006P用のスナップを結線するので残しておきます。


酔ったな舞妓(YO! Turn the Mic up.)
マイクはコイツ。BEHRINGER の Ultravoice XM8500.
スイッチとマイクケーブルはついてませんが、音屋で送料無料¥1680.安い。
そして同価格帯のなかではクリアな音を拾ってくれます。
低価格帯ではPioneer のDM-DV15も試してみたんですが、
こちらは低域を強調した篭った感じの音になります。
ベリンガーの方がオススメですかね。とにかく¥2000しないでこの音質はすごい。


キャノンコネクタ(XLRコネクタ)を使おうと思うのですが、さすがに埋め込み型メスコネクタは
筐体に収まりません。


そこで、筐体からケーブルを生やし、その先にメスのXLRメスプラグをつけます。


なんとか収まってくれました。006P周りはちょっとフタが浮いてしまいますが。


LEDもつけてあげて完成。名前は『鬱々くん』

なんで鬱々かというと、まぁ、自分の声を客観的に聴くと「こんな声なのかよ・・・orz」
と鬱になるあれです。大体中学くらいのときに経験しますよねw

ただ、この鬱々くんを使うとIEMの傾向がモニタリングの面から評価することが出来ます。

たとえば、UMのAeroはかなりクリアに自分の声をモニタリングすることが出来ます。
UE7proは低域がつよく、声が篭り気味で拾われます。ただ、ベースなんかの音は
モニタリングしやすそう。これからのIEMレビューにはF特のほかに
鬱々くんチェックを入れようかと思いますw

オフ会にも持っていくのでよろしくどうぞ!






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