2012年9月1日土曜日

『ED29689 + 2015』 VS 『2389 + CI22955』

ブログの内装をマイナーチェンジしました。いろいろ機能をつけたり。
ホントかどうかわからんけど、アメリカと中国からアクセスしてる人がいるみたいなんで
一応翻訳機能もつけたったw

結局、マイクで測定できなくなったのは、サウンドカードのマイク設定を
ジャックからフロントパネルに切り替えていたからでした。
自分では切り替えた記憶がないので、気付かないわけだ・・・。

さて、なんとなく作った2015 + ED29689のインプレッションがあんまり良くなかったので、
急遽作ったのは CI22955 + 2389*2 のIEM。急ぎすぎて配線をぶちーんと
切ってしまった所で前回はフテ寝しましたが、早くSonionの音を聴きたいので
作り直しました。

実はシェルをマイナーチェンジして、フェイスプレイトにしっかり合わさるようにしてます。

さてネットワークの設定ですが、僕はまず耳で聴いてシックリくる組み合わせを探し、
つぎに周波数特性を測って、問題のあるところを修正していくという手順で
ネットワークを設計していきます。


周波数特性はパソコンから出力した音をイヤホンで鳴らし、それをマイクで拾う、
という方法で測定します。詳しくは、「周波数特性 イヤホン 測定」とググってください。
マイクは自作のものを使います。秋月で買える「WM-61A」。
2個で¥100という非常に安価なものですが、2chの自作マイクスレによると
市販の小型マイクよりもはるかに高性能らしいです。
マイクはモノラルなので、LとRの線材をまとめてホットとして半田付けします。
マイク筐体には3.5ステレオミニプラグのカバーを使いました。
6ドラIEMと接続してみたの図。コーナンで買ったシリコンチューブをカプラと
してます。内径は10mmくらい。ホームセンターのホース関連のコーナーや、
アクアリウム関連のところにおいてあるみたいです。
二種類のシリコンチューブがあって、硬いほうをカプラとして、柔らかいほうを
シェルとカプラのアジャスターとして使ってます。
セロハンテープをベタベタ貼ってみてくれは悪いですが、きっちり密閉しないと
低域が正確に測れないので、見た目より実をとっていますw
左は「WaveSpectra」で測定した周波数特性。「WaveGene」で出力したビープ音を
マイクで拾って測定してます。

周波数特性で分かるのは、低域/中域/高域の大まかな関係、ドンシャリ系なのか
カマボコ型なのかということです。解像度や音場などはたぶんわかりません。


今回はネットワークを二通り用意しました。
①ハイパス: a. 2.2uF  b.4.7uF / ローパス: 22Ω
②ハイパス: a. 1.5uF  b.3.3uF / ローパス: 4.7Ω

ハイパスはあんまり違いがないんですが、ローは結構違いがでます。
これは「CI22955 + 2389」を測定した結果です。
赤が①で、青が②です。グラフにするとわずかな違いかもしれませんが、
低域の主張と音場は結構な違いがあります。

これは「2015 + ED29689」です。
うーん、低中域に息苦しさを感じたとおり、グラフにすると1kHz過ぎに
ディップがあります。青線の方ははっきり使い物になりませんね・・・。

これは「2015+ED29689」と「CI22955+2389」の比較。
耳で感じた印象どおり、2015の方が低域がでてます。
ただ、中低域の受け渡しに違いがあり、2015の方がへこんでいるので
息苦しさやボワ付きにつながっているんだと思います。
高域のピークはEDの方がきついですね。聴いた限りではそんなに違いは無いんですが・・・。

耳で音を聴いて、周波数特性を測定して、という手順でネットワークを決めましたが、
今回は「CI22955 + 2389」 という構成でIEMを作ろうと思います。
ネットワークは①にしようかな・・・