独立の記事にするには足りない小ネタを。
①コネクタのすっぽ抜け
UE型といわれるコネクタを採用するIEMメーカーは多いです。
そのUEがUE900でMMCXを採用したので、業界のスタンダードは
MMCXになっていくのかな?とも思ってますが。
今回お借りした84さんのWestone3*6ですが、左のシェルのコネクタは、
メスピンがシェル内に脱落している状態でした。
今回はコネクタ部のプラスチックを切開して、ピンを取り出しました。
取り出す際は、0.5mmくらいのスズめっき銅線をかぎ状にまげて、
この先に内部配線を引っ掛けてとりだします。
この方法だと、コネクタ部を破壊するので、コネクタを作り直さなければなりません。
しかし、黄色の所に直径3~4mmくらいの穴をあけ、そこに
精密ドライバなどを突っ込んでピンを押し返す方法もあります。
完全にピンがソケットから脱落している場合はコネクタ側から取り出す必要が
ありますが、ちょっとずれてるくらいならこっちで大丈夫。
爪楊枝を使って、エポキシ接着剤をピンの根元に塗って固定しておきます。
開けた穴は、ホットボンドでもUV樹脂でもお好みのもので埋めておきます。
ココなら目立たないし、フィット感にもさほど影響が出ません。
②ESケーブル改造・MMCXコネクタに
一部でおなじみESケーブル。これをMMCXに改造してみます。
何の罪もないコネクタ部をちょきっとな。
コネクタはL字を使います。これだと取りまわしが最短に出来ます。
ただ装着が少し難しくなりますが。
このESケーブル、拠り線ですが、線材の芯にケブラーが入ってます。
だから柔軟だけど断線に強いのですね。3年前にUMから送られてきた
ESケーブルを再利用しましたが、断線等は起きてないようです。
ケブラーごと予備はんだ。はんだ付けした線材をペンチなどで潰して細長くします。
予備半田が終わったら、各種スリーブを通しておきましょう。
焦ってやると、スリーブを通す前にピンをはんだ付けしちゃいますよねw
線の先をペンチで潰したのは、MMCXのホットの受け溝に通すためです。
ピンにははんだ付けせず、コテをあてて予備半田を溶かす要領ではんだ付けします。
完成。識別カラーはチラ見せがカッコいいと思う。
ご覧の通りかなり最短な取りまわしになります。
メスコネクタの固定角度を工夫しないと、人によっては取りまわしし辛いかも。
③MMCXメスの固定
ツイッターで、UMにMMCX仕様で頼んだら、一発で
コネクタがシェル内に陥没した、という方が居ました。
MMCXは「パチン」というスナップ感がロックの証なので、
音がしないとついついぐりぐり押し込んでしまいがちです。
このように、MMCXメスのお尻側まで樹脂がかぶってると安心です。
それと、左の写真のようにセンターピンの根元も樹脂で覆っておいたほうが安心です。
完璧なのは、先端まで樹脂に埋まってることですが・・・
右の写真は全然樹脂にうまってませんね。
いかん、危ない危ない危ない・・・
UEコネクタ破損などでリシェルに出そうと思っている方。
どうせリシェルに出すのなら、自分で治してみる事にチャレンジしてみては?
失敗してもメーカーに送ればいいわけですから、気軽にやってみましょう。